帰国子女というとどんなイメージが浮かびますか?
英語がペラペラで、かっこよくて、海外に友達がいる人?
帰国子女というと大抵の人は、アメリカとかイギリスに住んでいた人を連想しまよね。
もちろん、英語が話せる人も多いですが、帰国子女の中には英語が話せない人がいるのはご存知でしたか?
その違いや原因を探って、帰国子女でも英語が話せない人、話せる人の違いについてご紹介したいと思います。
目次
そもそも帰国子女って誰を指すの?

引用:ウィキペディア
つまり、家族と一緒に海外へ住んでいて、日本に帰国した子供のことを指します。
次に、帰国子女の特徴について3つのポイントをまとめましたので見ていきましょう。
❶帰国子女の人数
企業の海外進出が進み、海外駐在員が増加中。家族で海外へ住んでいる人も多いです。
海外から日本に帰国する小学生から高校生の数は、毎年約1万2000人くらいです。
❷帰国子女が住んでいる場所
企業の事情で住んでいるので、国や期間もアジアや欧米などと様々に分かれます。
住んでいる期間は、1年の人や10年と長い人もいます!
❸帰国子女の年齢
増えているのは幼稚園から小学校低学年の子供です。中学生ぐらいになると帰国する子も。
帰国子女は、英語が話せる国際的な人というイメージがありますが、様々な事情でイメージとは違う人もいるのです。

帰国子女が英語を話せる条件

・住んでいる国が英語圏である。
・英語で教育している現地の学校に通っている。
・現地に住んでいる時の年齢が言語を学べる年齢である。
・海外から戻ってきてから時間があまり経過していない。
帰国子女が英語を話せる条件として、上記の4つを1つずつ説明していきますので、細かくみていきましょう。
住んでいる国が英語圏である
住んでいる場所が英語圏か非英語圏かによって話せるようになる期間は当然変わってきます。
英語圏だと、例えばスーパーに行ったり、電話をかけるときは必然的に英語になります。
また、スーパーなどのお店に行く時には、文字を読むことが必要だったりします。目に止まったものがなんだか知りたい時には、英単語を調べないとわかりません。
環境上英語を話さないといけないので、本人のみでならず家族とともに英会話力がアップします!
英語で教育している現地の学校に通っている
現地が非英語圏だったとしても、英語で教育している現地校に通っていれば英語が話せます。いわゆる、インターナショナルスクールに通うことです。
ただ、インターナショナルスクールに通っていても、通っただけで身につくほど英語は簡単ではありません。授業がきいてわかるようになるまでは3ヶ月はかかり、最初の1年目は家庭教師をつけたりと悪戦苦闘します。
英語で算数の授業もしくは宿題をする場面を想像してみてください。
例えば、4×2=8は英語でfour times two equals eightですが、timesを×という意味があるのを知らないと、先生がこの数式を読んでも何と言っているのかわかりません。
他には、「この教科書を3ページを読んできて」という宿題に、辞書引きながら1ページあたり約1時間かかり、単純に考えて3ページ合計して約3時間かかってしまうこともあります・・・。
でも、その頑張りを乗り越えると自信になります。英語で理科、算数などが理解できるようになるのです。自慢出来ますよ♪
英語が話されていない国で日本人学校に通う場合は、英語を触れる機会はほぼなくなりますから、英語はほとんど話せなないまま帰ってきます。

現地に住んでいる時の年齢が言語を学べる年齢である
海外赴任となると、行く時期は選べません。語学ってある程度の年齢にならないと学べませんよね。
最近は公立の小学校から英語が必修になり、英語レッスンを導入する幼稚園も多くなってきたので、英語が習う年齢も早くなり、幼児から英語を学ばせたりすることもあるようです。
とはいえあまりに幼い年齢で外国に住んでいる場合、お母さんといることも多いので日本語メインになりますよね。
なので、英語を現地で学ぶには言語を学べる年齢になっている必要があります。
海外から戻ってきてから時間があまり経過していない
帰国子女は、帰国してからもかなりの長い期間で「帰国子女」と呼ばれます。日本に帰国してから何年までが帰国子女という決まりはありません。
英語圏で暮らして、インターナショナルスクールなどに通っていれば、帰国直後は間違いなくペラペラです。
しかし、英語を使ってない場合は数年経てば忘れてしまうのです。
例えば、5年後に英語をとっさに聞かれても、「あれ?英語でなんていうんだっけ?」と出てこない場合もしばしばあります。
帰国子女が英語が話せない主な理由

・住んでいる国が非英語圏である。
・日本人学校に通っている。
・インターナショナルスクールに通っているが、日本人学生が多い。
帰国子女が英語を話せない理由として、上記の3つを1つずつ説明していきますので、細かくみていきましょう。
住んでいる国が非英語圏である
住んでいる国が非英語圏の場合は、英語が話せない可能性が高いです。
ベトナムの場合は、スーパーへ行くとベトナム語表記だったり、用事で電話をかける時もタクシーに乗る時もベトナム語で話すので英語に触れる機会は英語圏に比べるとグッと減ります。
しかし、英語のかわりに現地語は学ぶことができます!
英語はあまり上達していないけど、日本人が話せない現地語が話せている可能性は高いのです!

日本人学校に通っている
海外には政府が設置した、日本人向けの学校があります。
- 日本人学校:日本国内の学校と変わらない。平日も授業がある。日本人が多い場所にあることが多い。
- 補習校:週末だけ日本語で授業をする。現地校では学べない、国語を教えていることも多い。
そのほかにも私立学校の分校があることもあります。分校には慶應義塾ニューヨーク学院などがあります。
インターナショナルスクールに通っているが日本人学生が多い
日本国内にいると、現地校に入れば自然にペラペラになると思う人も多いと思うのですが、私の知り合いの子供でそうはいかなかった人がいます・・・。
その子の場合、香港で3年間、高校でアメリカンスクールに通ってました。


日本人が多いと英語で話す機会は減ってしまい、英語の上達がしづらくなってしまいます。
その子の場合は、クラスメイトの半分以上が日本人生徒の学校でした。みんな駐在員の家族の子供です。香港なので、日本人学校は中学校までしかなく、高校は必然的に現地校に行く形式でした。
リスニング、リーディングは英語で授業が行われるので伸びますね。
でも英会話はどうでしょう? 英会話は話さないと話せません。仕事で家族で住んでいるので、環境を変えるのもなかなか難しいですね。
現地校ともなると、どうしても話しやすい友人と仲良くなりがちです。英語が使いたくても、なかなか英語を使うクラスメイトと話す機会はなかったそうです。
現地校には”母国語を話すのは禁止デー”もあったようですが、それでも日本人同士で英語を使うのはぎこちなく、その日が終わると日本語の会話に戻ってしまったそうです。
こういうケースでは、英語があまり話せないこともあります。
英語が話せるのは海外に住んでいるだけが理由じゃない
帰国子女が英語が話せるのは、見えないところで頑張っているからです。
現地での授業についていくために、文法を勉強したり、話せない英語で恥をかきながら一生懸命に話した結果、話せるようになったのです。
私の知り合いの帰国子女は帰国後、英語力をキープするために時間を見つけては必ず洋楽をきいているそうです。
また、彼女はあの救急救命のドラマ「ER」のファンで、ドラマのフレーズを口ずさんでみたりと英語力を落とさない努力をし続けて、10年後に現地の友人と再会したところ、英語力があまり変わっていないことに驚かれたそうです。
結局のところ、コツコツ勉強することが英語と英会話の習得のコツと言えます。
英語の学び方はいろんな方法があります。ご自身に合う勉強方法をぜひ見つけてください♪
帰国子女でも英語が話せないのは、渡航した国や年齢など、自分ではどうすることもできない環境の影響が大きいと考えられます。
英語は話せなくても、スペイン語や中国語などの渡航先の言葉が話せる人もいます。それはそれで素敵ですね!
こちらの記事も参考になると思います。ぜひご覧ください♪
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最後までお読みくださりありがとうございました!