子供の頃に海外で過ごした経験がある帰国子女!
憧れる存在ですよね。
しかし海外で学び、生活の中で使っていた英語を忘れてしまうというお悩みを聞きました。
そんなことがあるのでしょうか?!
そこで今回は、実際に3人の方にインタビューしてみました。
どうして忘れてしまうのか!?を解明し、克服法までご紹介していきたいと思います!
そもそも帰国子女って何?
帰国子女(きこくしじょ)
外国での生活を経て、日本に帰国した学齢期の子供。帰国児童生徒。
引用:三省堂大辞林 第三版情報
いつから外国で暮らし、何年過ごしたかという基準があるようですが、はっきりとした定義はないようです。
大体の目安としては
- 親の都合で外国で生活をした子ども(子どもが単身で外国に行くと留学という)
- 期間は1年以上をいうことが多い
- 現地の小中高や大学に行った子ども
子女というと女の子をイメージしてしまいますが、「子=息子」「女=娘」という意味なんですって。
外国で生活した子供ですから、どこの国に行っていても帰ってきたら帰国子女なんです。
英語圏からの帰国子女
イギリス アメリカ、カナダ、オーストラリアなど英語を母国語としている国はたくさんあります。
ここで、帰国子女のA子さんとB子さんにお話しを聞いてみました。
私は、6歳から8歳の間で1年半ほどオーストラリアで過ごしました。
その後帰国して小学校3年生からは日本で生活しています。
日本に戻っても、小学校はインターナショナルスクールに入り英語に触れる生活を送りました。
中学からは普通に日本の学校に通うことにしましたよ。
高校では、クラスメイトにカナダ人の留学生がおり、通訳をしてあげたりして仲良くしていました。
大学では、バックパッカーとして世界各国を旅したこともあり、英語が大活躍。
就職先し、現在では英語とは無縁のお仕事をして数年が経っています。
12歳から18歳の間6年弱、アメリカで過ごしました。
最初は英語がわからず苦労しましたが、なんとかネイティブレベルまでになりましたよ!
そして、18歳で日本に戻り日本の大学に入学。大学生活をエンジョイしましたが、英語と触れ合う機会はなくなりました・・・。
職場で素敵な男性に出逢い結婚。今では2児のお母さんです。
A子さんもB子さんも、れっきとした帰国子女です。
ふたりとも、英語はペラペラのはずですよね・・・?
A子さんも、B子さんもペラペラに話せると思うんだけど・・・。
おふたりに現状の英語力を聞いてみました!
A子さんは、洋画を観るときに、時折字幕を見て確認する程度になってしまったそうです。
当時は字幕なんていらずに、理解できていたのに・・・。
最近、外国の方と話す機会があったそうですが、考えながらじゃないと話せなくてびっくりしたんですって。
B子さんは、かなり忘れちゃったそうです。
英語を聞き取ることも出来なくてショックを受けたとか・・・・。
結果、A子さんとB子さんのお話しを聞いて分かったことは。
英語は使っていないと忘れてしまう!!ということ。
【帰国子女】英語が話せない人、話せる人。その原因や違いは何?
帰国子女の英語力
英語圏で過ごした帰国子女であれば、英語は話せて当たり前のような気がします。
しかし、それで悩んでいる帰国子女の方も少なくありません。
「当然、英語が話せるでしょ~」と言われ困ってしまったという話しをよく聞きます。
「出来る人もいれば、出来ない人もいるんですー!!!」(帰国子女・心の声)
海外滞在中には、母国語である日本語と英語の両方を使っている人が多いのです。
家庭では日本語を使い、家から一歩出ると英語を使うというパターンが多いようです。
これが、厄介なんですね・・・。
帰国子女の場合、どちらも中途半端になってしまう場合が多いのです。
時期や期間や環境にに個人差がありますから一概には言い切れませんが・・・。
帰国子女だから!という括りで判断できないんですよね。
こんなエピソードもあります。
現在もオーストラリアに住んでいるCさん一家
息子さんが8歳の時に、お父さんの海外赴任に伴い家族でお引越しされました。
現在、15歳に成長した息子さんは、英語の文法にそった日本語を話すそうです。
例えば「私はペンを持っている」これはスムーズな日本語です。
しかし息子さんの日本語は「私は持っている、ペンを」になるそうです。
つまり、こういうことですね↓
【英語脳の人が日本語を話すとき】
考え方:I have a Pen
話し方:私は 持っている ペンを
こんな英語の文法での会話になるので、話すのも大変なんですって。
息子:今日は楽しかった~。
母:何が?
息子:友達とおしゃべりしたんだ。休み時間に。
母:どんな?
息子:彼も好きなんだって。僕と同じゲームが。
母:そうだったんだー。それはよかったね♪
英語で話す時は、息子さんが話し終わるまで聞き返さずに全部聞いてから返事をします。
しかし、日本語で話す場合は会話の構成が違うので上記のようになってしまいます。Cさんは、「正直…少し会話が面倒臭い」と嘆いていました。
息子さんは英語で考えて話しているんです。日本語より英語のほうが得意なんでしょう。
英語圏の帰国子女が英語を忘れた
英語を忘れてしまった帰国子女の方がたくさんいらっしゃることがわかりました。
しかし、一度学んだ英語はしっかり脳の中にしまわれています。
脳の引き出しの奥に入ってしまっているだけなのです。
少しずつ思い出すことができますよ!
基礎はすでにあるのですから、もう一度、整理して使うことで思い出せるのです。
- 英語で会話してみる
- 英語を話す時は英語で考えるようにする
- 英語のニュースや映画、アニメなどを鑑賞してみる
- CDなど音楽を聴いて歌ってみる
- 声に出して言ってみる
発声することは、記憶として残りやすいのでどんどん話すようにしましょう。
帰国子女の本当の姿 経験に無駄はない
海外で過ごした経験があっても、英語を使っていなければ忘れてしまうものです。
これは、帰国子女に限ったことではありません。
帰国子女というと「英語ができる!」と思いがちですが、人によって状況が違います。
そして、海外で暮らした時期も、期間も状況もまちまちです。
そもそも、非英語圏の帰国子女も多いのです。
私の結論!!
帰国子女とは、貴重な海外生活を体験した人。
異文化の中で感じたものは将来大切な財産になる!!
一度学んだ英語は、思い出すことが出来るのです。
怖がらずに、英語に挑戦してみてくださいね!
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。