最近、色々な人から
「留学して本当に英語が話せるようになるの?」
「英語を全く話せないけど、留学しても大丈夫?」
などといった質問を受けます。
多くの人が「英語を話せるようになりたい」と思って留学していますが、実際には話せるようになっているのでしょうか?
結論から言うと、「ただ留学するだけでは難しい」です。
私が学生の時にフィリピンに留学した際も、始めは全くしゃべれず、何度も悲しい思いをしました。
今日はそんな私の体験談を元に、留学しても全くしゃべれない理由と解決策をご紹介していきます。
目次
留学しても英語を全くしゃべれない理由
ということで、「なぜ、留学しても英語を話せるようになるのが難しいのか?」その理由を解明していきます。
①英語と日本語の共通点が少ない
言語には、その成り立ちやルーツによって、共通点が多い言語と少ない言語があります。
例えばスペイン語は、英語と同じようにアルファベットを使用し、基本的な文法構造(S主語、V動詞…)も似ています。
また、英単語の一部はスペイン語が元になっているため、似ている単語や意味を推測できる単語も多くみられます。
歴史を紐解いてみると、英語は、ヨーロッパでラテン語やゲルマン語などの影響を受けながら発展しています。
ですので、それらをルーツにもつ言語は英語と共通点があり、習得しやすいのです。
一方、日本語はというと、文字、文法、発音の全てにおいて英語とは全く違います。
英語:アルファベット
日本語:ひらがな、カタカナ、漢字
英語:
- 「SVO型」 例)I ate an apple.(私;S主語 食べた;V動詞 リンゴを;O目的語)
- 主語を省略できない
- 疑問文用のルールがある 例)Did you eat an apple? ←主語の位置や動詞の形が変わる
日本語:
- 「SOV型」 例)私は(S主語)リンゴを(O目的語)食べた(V動詞)
- 主語を省略できる
- 疑問文は語尾を変えるだけ 例)リンゴ食べたの?
ここでは一部のみ紹介しましたが、他にも多くの違いがあり、日本語と英語では共通点がとても少ないのです。
もちろん共通点があっても新しい言語の習得というのは簡単ではありませんが、母国語によって実質的な難易度が違うというのも事実です。
②文法中心の教育
これは長年言われていることで、少しずつ変わってきてはいますが、日本人が受ける英語教育は文法中心です。
中学で英語を習った時に覚えたSVOとか、現在完了とか、あれです。
きっと思い出すだけで頭が痛くなる人もいるでしょう。
もちろん、新しい言語を習う時には文法の知識が必要ですし、基本がなければ応用もききません。
しかし、日本の英語教育では文法や単語の暗記に6年間を費やすわりに、英語を話す機会が圧倒的に少ないのが現状です。
「文法や単語を覚える」のと「英語を話す」のでは勉強の仕方が全く違うので、結果的に、日本の英語教育のみでは英語をしゃべれるようにならないことが多いのです。
③間違えを恐れる文化
文化というとわかりにくいかもしれませんが、文化を創る1つの要素である教育について考えてみます。
日本の教育は減点方式が主流で、1つの答えを求めさせ、間違えると減点されていきます。
一方、アメリカやイギリス等は加点方式で、複数の答えを求めさせ、正解の部分が加点されていきます。
加点方式:△+□=6 答えが複数ある
これを「英語を話す」という場面に当てはめてみましょう。
日本式の教育を受けていると、「話したい内容」に対して「1つの正しい話し方で話す」という思考回路になってしまうのです。
考えてみれば「言いたいこと」に対する話し方は何通りもあるし、内容が伝われば正しくなくても良いのです。
私達が日本語で話す時は、文法が合っているかどうかとか難しいことを考えずに無意識に話していますよね。
でも、英語を話すとなると、頭の中でテストや試験のように「正解を探す」感覚となり、結果的にしゃべれなくなるのです。
留学中に全くしゃべれない!っと感じたらするべきこと
という事で、ここからは英語を話せるようになるためのポイントをお伝えします。
①間違いを恐れない
シンプルですがやっぱりこれが一番大事だと思います。
私も留学したての時は間違えるのが恥ずかしくて話せない状況が続きましたが、ある時、勇気を出して自分から話すようにしました。
最初は緊張して簡単な会話すら間違え、申し訳ない気持ちになったり、後で「こうやって言えば良かったのに!」と後悔したりもしました。
それでも、何度も繰り返すうちに少しずつ話せるようになり、会話が成り立つと嬉しくて、徐々に話せるようになりました。
こんな感じで、簡単な会話から一歩ずつ進んでいくと、気付いた時にはスラスラと話せるようになっていますよ!
②大きな声で話す
話している時の声の大きさってなかなか意識しにくいと思います。
日本語を話す時は問題なくても、英語となると「間違っているかもしれない。」という不安から声が小さくなりがちです。
私も、相手から聞き返されて恥ずかしくなり、口ごもる、という経験は数知れずです。
・・・といった感じです。
でも、それは何かミスをしたのではなく単純に聞こえなかっただけ、ということも起こりうるのです。
日本人同士でも声の小さい人の話は聞き取りにくいし、時には聞き返してしまいますよね。
それと同じなんです。
反対にキーワードさえ伝われば会話はできるので、重要な単語をはっきり言うように意識すると、伝わりやすくなりますよ。
③話す機会を増やす
そして、やはり一番効果的なのは「英語を話す機会」を意識的に増やすことです。
前の所でも書いたように、日本人は文法や英単語の暗記などインプット中心の教育を受けており、「英語を話す」というアウトプットの機会が殆どありません。
だったら、アウトプットの機会を作ればいいのです。
そこで、オススメの方法はこの2つです。
- 学校や友達との会話で思い付いたことを積極的に話す
- ボランティア活動に参加する
1つ目は今すぐ実行できます。
日本では空気を読むことが大切なので、思ったことを言わずに済ませてしまう時があるかもしれません。
でも、英語を話せるようになりたければ、そんな日本人の感覚は捨てて、頭に思い浮かんだらとにかく話しましょう。
2つ目のボランティア活動への参加は、少しハードルが高いように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。
特に、語学学校の場合は現地のボランティア活動に参加できるアクティビティーがあったりするので、英語に自信が無くても気軽に参加できます。
例えば、私が留学したフィリピンの語学学校では、現地の子供たちの勉強を手伝うボランティアプログラムがありました。
ボランティアでは緊張しながらも頑張って英語を話すので、とても良い練習になるし、新しい友達もできたりします。
日本ではなかなか出来ない経験でもあるので、ぜひチャレンジしてみてください!
ちなみにこちらでは、英会話で使える便利なフレーズを紹介しているので、あわせて読んでみてください。
留学したのに全くしゃべれない!を防ごう
留学して英語を話せるようになるという事は1つの大きなゴールですが、誰もが一度は挫折しそうになる目標でもあります。
なぜ、英語を話すのが難しいのか?
- 英語と日本語の共通点がほとんどない
- アウトプットの不足
- 間違えを恐れてしまう
どうすれば乗り越えられるのか?
- 間違えても気にしない
- 大きな声で話す
- アウトプットの機会を増やす
今回は、日本人にとって英語を話すのが難しい理由を分析して、留学中に私が実践した話せるようになるポイントを紹介しました。
みなさん、せっかく留学するなら英語を話せるようになりたいですよね?
私の投稿が少しでも読者様のやる気アップにつながったら嬉しいです。
継続は力なり。楽しく英語の練習を続けていれば、海外赴任も夢ではないですよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。