イギリスに留学なんて憧れますよね。
就職や転職にも有利そうだし、英語も勉強になる。
バッキンガム宮殿や大英博物館があったり、紅茶やスコッチウイスキー、ハリーポッター、007シリーズ等々。
イギリスって各分野の専門的な勉強先として魅力的ですよね!
イギリスには、世界レベルの教育機関がたくさんあります!
イギリス留学ってどんな感じなの?
イギリスに留学したいけど、費用はどれくらいかかるの?
そんな疑問にお答えしていきます!
目次
イギリスの大学に留学したい!イギリス大学の特徴について
イギリス大学の特徴と留学の魅力
イギリスの大学の数は、約100校で、日本の大学数は700以上なので、数としては多くはありません。
ですが、 通常、英国の高等教育機関は、国が設立した高等教育基金機関(HEFC:Higher Education Funding Council)から資金の提供を受けています。
そのため、英国の大学はほとんどが国立(王立)であると言え、大学に向けて国からの厳しい検査や確認があるので、教育のクオリティーが高く保たれているのです。
また、オックスフォード大学、ケンブリッジ大学など、多くのイギリスの大学が世界大学ランキングの上位にランクインしています。
そして、多くの大学で、デーヴィッド・キャメロン元首相、アイザック・ニュートン、アウンサンスーチーなど数多くの著名人を輩出しています!
大学自体の歴史も古く、オックスフォード大学に関しては1096年に設立していて、すでに900年以上の歴史があるんです。
他国の大学に比べて多くの外国人留学生を受け入れてきた実績や功績もあるので、留学するのは魅力的ですね。
世界大学ランキングについて
世界大学ランキングは現在、雑誌、新聞、個人、および政府、企業や大学、第三者機関などさまざまな機関が作成し、ランキングを発表しています。
その中でも、以下の3つは広く知られています。
- 上海交通大学作成の世界学術ランキング(ARWU)
- Times Higher Education(THE)誌作成のWorld University Rankings(THEランキング
- QS社作成のQS World University Rankings(QSランキング)
ここでは、英国の教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーションが2019年9月12日に発表した、THE世界大学ランキングを紹介しましょう。
THE世界大学ランキングは、2004年から公開されている世界的な大学ランキングです。
研究力・研究の影響力(論文の引用数)・教育力・国際性・産業界からの収入の5領域を13の指標に分けてデータを収集し、総合力を評価・分析したうえで世界の大学をランキング化しています。
順位 | 大学名 |
1位 | オックスフォード大学(英国) |
2位 | カリフォルニア工科大大学(米国) |
3位 | ケンブリッジ大学(英国) |
4位 | スタンフォード大学(米国) |
5位 | マサチューセッツ工科大学(米国) |
6位 | プリンストン大学(米国) |
7位 | ハーバード大学(米国) |
8位 | エール大学(米国) |
9位 | シカゴ大学(米国) |
10位 | インペリアル・カレッジ・ロンドン(英国) |
参考:THE University Rankings 2020
上位10位まで、イギリスの大学とアメリカの大学が占めていますね。
イギリスは、15位までに4つの大学がランクインしています。
残念ながら、日本の大学は東京大学が36位、京都大学が65位です。
また、アジアの国・地域でランキングが高かったのは、中国の清華大が23位で最高順位でした。
留学を考えている方の多くが、このランキングを留学先を選ぶ指針としているそうですよ。
学士課程への留学期間
日本の大学の学士課程は通常4年ですが、イギリスではほとんどの専門科目が3年で学士号を取得し、卒業できます。
また、学生が早く社会に出られるように、2年制の短期学士課程コースを設ける大学も増えてきているので、留学の費用や自分の留学計画に沿って選択の幅が広がるのも魅力の一つです。
自主性を重視する授業
イギリスの大学ではとにかく自分で積極的に発言したり、自習に励んだりしなければならない時間が日本の大学より多いようです。
上述したように、3年で卒業できるので、1年生のうちから専門科目を学んでいきます。
そのため、授業は日本の大学でも一般的な、講義形式やセミナー形式もありますが、チュートリアル形式という形式を多く取り入れた授業をしています。
チュートリアル形式の授業とは、教授との個人的な授業のことで、6人前後の少人数で行われる授業のことです。
専門知識を深めやすいのはもちろんですが、自主的に発言したり、プレゼンテーションやディベートに慣れることができるんです!
日本人が苦手意識の強い、コミュニケーション能力や自主性は大きく成長すること間違いないですね!
しかも、英語でプレゼンテーションをすることに、大学生活の中で慣れることができるのは、非常に魅力的な環境といえるでしょう。
イギリスの大学へ行こう!留学の費用について
イギリスの大学、留学時の授業料について
イギリスの大学の授業料は、簡単に説明すると、以下の要素により異なります。
- EU/EEA(欧州経済地域)の地域の学生かどうか
- イングランド、ウェールズ、北アイルランド、スコットランドのどこで学ぶか
- 専門科目を何にするか
この3つの要素により授業料が異なるので、詳しく説明していきます。
留学生とEU/EEA(欧州経済地域)の方とでは授業料が異なりますので、ご注意ください。
また、イギリスの大学は、上述したように、ほとんどの大学が国立(王立)なので、授業料も大学間に差があまりないのが特徴ですが、イングランド、ウェールズ、北アイルランドスコットランドの4つの地域により差があります。
学費の高い地域と安い地域があると思ってください。
イングランドにあるオックスフォード大学と、ウェールズにあるバンガー大学を例に挙げてみましょう。
・バンガー大学:年間14,500~18,000ユーロ(約175万円~220万円)
(この記事のレートは全て2020年2月現在のもので、1ユーロ約120円です)
イングランドにある大学の学費は高く、その他の地域にある大学の学費は安いと考えていいでしょう。
また、専攻別に見ると、人文学位や社会学位の専攻が最も安く、医学学位が最も高い傾向です。
イギリスの大学生活での生活費について
イギリスでの大学生活、生活費はどれくらいになるのか、気になりますよね。
家賃や食費、通信費などかかる費用はやはり住む地域によって異なりますし、居住方法などでも変わってきます。
おおよその費用は、ロンドン市内で約年間170万円、郊外で約120万円はかかると予想されます。
居住方法
イギリス留学で一般的な居住方法から説明していきます。
ホームステイ、学生寮、ルームシェア、一人暮らしの4つが一般的です。
ホームステイ
一年間の短期留学や、語学留学の場合、大学生活1年目など、イギリスに慣れていない方におすすめです。
イギリスにホストファミリーを持つことで、いろいろな生活様式やマナーを学ぶことができますし、英語の習得にもなりますので、一度は体験しておくと良いでしょう。
費用の目安としては、ロンドンやオックスフォードなどの都市部では高く、地方の方が安いですが、4週間で9万円~11万円くらいはかかるでしょう。
学生寮・ルームシェア・一人暮らし
イギリスの大学には、ほとんどの大学に学生寮があります。
言うまでもなく、同じ大学で仲間を作るのには最適ですね!
学生寮は、イギリスの大学では一か所ではなく、いくつか寮を設置している大学が多いです。
寝室は1人部屋で、トイレ・バス・キッチンが共用の場合が多いですが、部屋の広さや立地によって賃料は変わってきます。
また、高熱費やインターネット代金も含まれることが多く、オックスフォード大学で一か月約7万円くらいです。
学生寮への入寮も、一か月単位で入寮する場合と、一週間単位で入寮する場合と選べるようです。
上述したように、学生寮をいくつか設けていますので、住み方もいろいろあると思ってください。
大学によってはジムやカフェが併設された寮もありますし、学費と同じく都市部の大学より田舎の大学の方が賃料も安いです。
それは、ルームシェアや一人暮らしにも言えることで、住む場所もそうですが、家具家電付きにするかなど、自分のお財布と向き合って考えてくださいね。
少し古いランキングですが、2017年、「BUSINESS INSIDER JAPAN」が「世界で最も家賃が高い21都市」をランキング形式で発表しています。
アパートの家賃は平均的な2ベッドルームの月額家賃で算出しています。
2位香港(36万1,000円)
3位アメリカ合衆国 / ニューヨーク(32万4,400円)
4位イギリス / ロンドン(29万1,800円)
日本の東京は10位でしたので、かなり高額なことが分かります。
2020年2月現在でも、相場はあまり変わらないので、ルームシェアや一人暮らしの家賃はかなり高額であると覚悟しておいたほうがよさそうですね。
また、ルームシェアや一人暮らしの場合は、部屋の契約をする必要がありますので、部屋を借りる際には契約書などよく確認の上、契約してください。
食費や通信費
イギリスでの食費については、自炊の方が安く済みます。
これは、イギリスの税金が軽減税率や税率ゼロなどを導入していて、食料品に関しては税金がかからないことが大きく影響しています。
外食をすると20%も税金がかかるので、自炊の方が安く済むのは当然ですね。
自炊で約2万円から4万円くらい見積もっておけば大丈夫でしょう。
また、イギリスの携帯電話事情は、日本と同じで契約したい会社を決めて、街中にあるお店に行くだけで契約できます。
本体ごと買うのか、本体代なしの月払いか、プリペイド式でSIMカードを購入にするか選択できます。
月払いの契約の仕方ですと、基本的に銀行口座を持っていないと契約ができませんのでご注意ください。
銀行口座を作るには、職場や学校で在籍証明を出してもらう必要があるので留学先の学校に発行してもらいましょう。
実際に契約手続きをする際には、パスポートなど身分を証明するIDが必要になりますので、持参してくださいね!
本体代金や携帯電話の通信費は、日本と同じで機種や契約方法によって異なりますが、費用は日本とあまり変わらないと思ってよさそうです。
ですが、日本よりWi-Fiスポットも充実している上、寮に住む場合はインターネット環境も整っているので、日本にいるより安く感じる方もいらっしゃるかもしれません。
イギリスの大学への留学、ビザ申請時の費用について
日本人の場合、イギリスへ6か月以内の滞在であれば、ビザの申請が免除されていますが、6か月以上イギリスに滞在する場合は、学生ビザ「Tier 4 (General) Student Visa」を申請します。
申請は、留学する大学やコースが決まってからしてください。
ビザの申請には348ユーロ(約42,000円)必要で、ビザの期間は留学する大学の就学期間に合わせて取得するのが一般的です。
取得が出来たら、イギリスで週20時間までのアルバイトも可能なので、是非就労にもチャレンジしてみてください!
また、学生ビザを申請するにはCEFR B2 レベル以上である、IELTS が5.5以上の英語力を証明する必要があります。
IELTSの受験料は25,380円で、TOEFL、TOEICは2020年2月現在、英語力の証明には無効ですので、ご注意下さい。
また、イギリスのNHS(National Health Service)という医療保険への加入が義務づけられています。
健康保険付加料は年間、学生は年間150ポンド(約21,000円)で、ビザ申請を提出する時に支払うこととなり、渡航期間中の保険料を全て前払いすることになります。
ビザの申請はオンラインで、こちらの申請サイトから申請できます。
医療保険代を1年間で計算しても、ビザの申請だけで約9万円かかることが分かりますね。
ビザの申請方法や金額などは変更されることもありますので、こちらの駐日英国大使館のホームページにてご確認ください。
こちらの記事は、IELTSについて詳しく記載しておりますので、是非ご覧ください。
イギリスの大学への留学、渡航に必要なその他の費用
ビザの申請だけではなく、渡航前にかかる費用は他にもあります。
渡航費について
渡航費に関しては、航空会社・渡英時期によって金額が変化します。
夏や年末年始は高くなりますが、往復で5~20万円程度はかかると考えておいた方がいいでしょう。
海外留学保険について
海外留学保険は任意ですが、もしものために入っておくことをお勧めします。
保険会社やプランによりますが、1年で約10~20万円と考えておきましょう。
医薬品や化粧品、生活必需品
イギリスでは、上述したように軽減税率などが導入されておりますが、消費税率が20%と高いです。
そのため、日本で調達して持って行ける物は持って行きましょう。
現地で調達ばかりしていたら、かなりの金額になってしまいますね。
イギリスの大学留学では、費用を抑えてやり繰り上手になりましょう!
イギリスの大学は、世界的にもトップクラスの授業を行っていて、授業も専門的なことを学べることが分かりましたね。
また、日本と比べて消費税率が高く、特に都市部では授業料含め、生活費もかなりかかります。
そのため、奨学金制度を使って留学する方もたくさんいらっしゃいます。
各大学が奨学金制度を設けていたり、日本の独立法人であるJASSOも留学生向きの奨学金の貸与もしくは給付を行っています。
また、交通費に関してもオイスターカードという、東京のPASMO、SUICA、関西のICOCAなどと同様のICカードを駅で購入して利用するとお得です!
オイスターカードは、ロンドン市内のバス、地下鉄、フェリーなどで使用でき、日本と同じくタッチするだけで乗り降り可能です。
ロンドンの地下鉄は東京の地下鉄よりもかなり割高ですが、乗車料金も現金で買うのと比べて安く済みます。
例えば、地下鉄での移動が4.90ユーロ(約590円)もかかるところをオイスターカードで乗車すると、2.40ユーロ(約290円)で済みます。
ロンドン交通局に登録されている学校や教育機関在籍の学生のみが対象で、通学の条件もありますが、オイスターカード学生割引という割引制度もあります!
割引の適用になるのか、学校への問い合わせてみてくださいね。
イギリス留学で、素敵な大学生活を!
イギリスの大学での生活は、日本で大学生活を送るより、お金がかかると実感しますね。
ですが、イングランド以外の地域の学校を選んだり、奨学金制度を利用したりすればお得に留学が可能です!
高度な教育機関が揃っているので、英語の上達はもちろんでしょうし、専門的なことをたくさん学べます。
哲学者になりたいとか、政治家になりたい、起業したい、など、いろいろな夢を持っている学生が世界中から集まってきます!
世界各国の国や地域の仲間が得られるのも、イギリス留学の1つの特典でしょう。
夢は諦めないで、情報収集をしっかりとして、イギリス留学を是非叶えてくださいね。
イギリスは、日本とワーキングホリデー制度の結んでおります。
ワーキングホリデー制度での渡航も検討される方はこちらの記事をご覧ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。